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2010年9月29日
心震えた感動の本「永遠の0」!
小生は戦後生まれ。少年時代はタミヤのプラモデルの「零戦」を作ったりした。「零戦とは太平洋戦争で活躍した日本軍の航空機」との知識でしかなかった。先週読了した文庫本『永遠の0』は、単に戦記ではなく昭和と平成に活きる人間ドラマだ。読み進むうちにこんなにどっぷりとその世界に入り、心がふるえるような感動を覚えたのは初めてだ。
【この講談社・文庫本にも登場する零戦21型】
航空機や空戦もリアルに、読む人を引き込む深さ。しかし戦争記録ではない。「零戦乗り」だった主人公の祖父から平成に活きる孫の三世代の人間ドラマ。特攻で逝った祖父を知る戦友たち、皆80歳を過ぎ昭和と平成を生き抜いてきた。そこを訪ねて知る戦争と祖父の新たな人間像と愛の物語。
「永遠の0」の0が「零戦」のことだと読みながら判った。その「零戦」が生み出した戦争での成功と悲壮、読みながらあなたはきっと涙します。ハーレーダビッドソンのオートバイ乗りとして男として共感した。もちろん女性にもぜひ読んで欲しい。
小生の「零戦好き」を知っている妻が「この本面白いんだって~」と買ってきたのがキッカケ、読み始めたらむさぼるように毎日深夜になった。あとで判ったが「最高に面白い本大賞」に選ばれた文庫本だった。
良書とはこういう本なのだと思った。読書の秋に絶対のおすすめ!